RUN DEG
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- 作者
- 滝本 飛沫
- 制作
- 1989/10/22
- 初出
- 同人誌「時間の希宝 番外の1」'92,8
- 発表
- ポケットコンピューティング PB-100用プログラム 2004/07/17~
ファン待望の佳作!
作者の滝本氏は PB-100 界の雄といって過言ではないでしょう.氏の縦横無尽の活躍は紳士録の集計からも容易に見てとれます.
今回の『緑色怪物』は同人誌「時間の希宝」が初出ということで、PB-100 関連書籍をコンプリートした猛者な方(連絡下さい!)にも朗報です.
ジャンルは『三角迷路』『水の要塞』(マイコンBASICマガジン掲載の連作 RPG)に続く迷路型タイニー RPG です.
このタイプの迷路の場合、1マスについて四方の壁の有無を1桁の16進数で扱いたいところですが、PB-100 では16進数を扱える命令がありません.
滝本氏の3作品の場合3方向の壁データ(8進数)のみでうまく処理しています.どの方向の壁(の自由度)を削るかのテクニックが毎回変えられていて面白いです.
初めポケコンジャーナル誌に投稿されて没になったそうですが、544ステップのサイズにレベルアップ(この演出は重要ですね!)や、“鍵(?)を見つけ、閉ざされた部屋に乗り込む”ストーリーまで収めた佳作といえそうなのですが…
ただ戦闘はダメージが一定でスリルに欠けるようです.
しかしランダムで攻者を決める(そのため連続攻撃もあったりとターン制より変化がつく、ナイスな)戦闘システムはもしや滝本氏が先駆けなのでしょうか?
『赤邪の瞳』と微妙に設定が重なるのもコアなファンにはたまりません!