CASIO pocket computer
PB-100の宇宙

PB-100の宇宙へようこそ!

PBロッキー所有の PB-100

PB-100 は、1982年に CASIO(カシオ計算機株式会社) から発売されたポケットコンピュータ(ポケコン)です.

1980年代、安価な携帯用コンピュータ・ポケコンは産業・金融・教育、そしてホビー(ゲーム等)の分野で幅広い市場を形成します.国内では先発のシャープと CASIO がしのぎを削りました.

先行する製品が24文字や 24x2 文字といった妥当な表示器を搭載し、定価で2万円代から販売する中、PB-100 は表示器を12文字に抑えた思い切った仕様で 14,800円(発売当時の定価)で登場します.

カシオミニを髣髴とさせる大胆な戦略は功を奏し、PB-100 とその後継の PB/FX シリーズは100万台を販売する大ヒット商品となりました.

ポケコン
ポケットコンピュータの略称.BASIC 等の高級プログラミング言語とキーボードを搭載し乾電池で動作する携帯型コンピュータ. 日本ではシャープが1980年に PC-1210/1211 を発売.翌年に CASIO は FX-702P/FX-801P を発売して続いた.
カシオミニ(CASIO MINI)
カシオミニは電卓戦争の最中の1972年に登場.この当時8桁が主流であった表示器を6桁とし 12,800円(発売当時)の破格で販売した. 企業向け製品であった電卓を個人に普及させ、価格競争により電卓戦争が終焉に向う契機をつくった.PB-100 はその10年後に同様の戦略で登場したともいえる.
PB/FX シリーズ
PB-100 との BASIC 互換性を維持した製品群.

PB-100用ゲームの魅力

PB-100 はゲームユースを想定して開発されました.このため豊富な記号キャラクタを揃えていてこれらを使ったゲーム作品がペーパーウェアマガジン等で盛んに発表されます.

ついには発売から12年を経て商業誌に作品が発表され続けたのでした.


誌面を介して技術交流が行われ、またビデオゲームブームの影響も受けつつ、あまたの作品が世に送り出されました.

そしてペーパーウェアマガジン中~後期には、プログラミング技術・ゲームデザインの洗練・ジャンルの多様性において、当初には思いもつかないような発展に至ります.

PB-100 の魅力を高めているのは、これら秀逸なゲーム作品たちの存在です.

PB-100の宇宙とPBロッキー

PB-100の宇宙はPBロッキーの運営する CASIO PB-100 シリーズ専門サイトです.2003年4月にPBロッキー制作によるゲーム作品を公開すべく運営を開始しました.

現在では PB-100 関連図書データベースの作成や PB-100 用ゲーム作品の研究など活動対象を拡げています.

また2003年当時は独自フォント群の再現が難しくプログラムリストの公開に支障をきたしていました.この状態は管理人の Web 技術が向上したことで2010年頃より劇的に改善しています.

PB-100の宇宙で使用している CSS ライブラリや支援ツールはフリーウェアとして公開しています.

PB-100の宇宙は弛まぬ技術開発によって PB-100 用ゲーム作品とその文化を後世に伝える活動を続けていきます.